防災WEST

防災学習会を実施しました@佐波分校会館(福岡県糸島市)

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 糸島市二丈福井佐波行政区の自主防災組織の方々と防災学習会を行いました。

 この地域は、海・山・川・田畑など自然が豊かで、加茂川上流にかかる「加茂ゆらりんこ橋」からは眼下に玄界灘や棚田を見ることができます。登山やキャンプがお好きな方におすすめなスポットです♪

糸島市観光協会公式ホームページより写真引用)

 しかし、防災面から見ると、現在森林の伐採時期でハゲ山になっている所があり、花崗岩でできている山の上方にはコアストーン(※)があります。豪雨のときにはそれが落ちてくる危険性があり、土石流が起こると集落は孤立してしまいます。(※コアストーン:花崗岩が風化する過程で内部に残る岩塊)

 また、砂防ダムだと思っていた所は治山ダムで、ポケットに土砂が溜まっているため、土石流が起こるとそれを越えてくるだろう、など糸島市内でも極めて災害リスクの高い場所です。

 さらに、本地域は嘉永3年(1850)に起こった豪雨災害により被災した場所であることが、郷土資料や古記録などからわかっています。その被災状況は、田地原山が崩れた影響で加茂川の氾濫が増幅したとみられ、山麓の田地原、下流側の佐波地区は田畑、家屋、堤防(土手)が酷く破損しました。さらに時代が下って、大正4年(1915)にも、田地原と堀間にあるハコバ川上流で土石流が発生した様子が確認できました。

 ですので、将来も同じような災害が起こりうるこの地域の皆さんに対して、上記の災害履歴やハザードマップ、キキクルなど気象情報の活用法について説明しました。地域の方と接したり一緒に歩き回ったりすると、本当にいろんなことが見えてきます。教える(なんておこがましいですが)よりも教わることの方が断然多いです。

 今後も地元出身の気象予報士として、地域防災に取り組んでいきたいと思います!

※本取り組みは、「砂防ボランティア基金」令和3年度(2021)助成に基づいて実施しました。

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