防災WEST

しまうつりの碑(都城市山田町)

自然災害伝承碑

都城市山田町に桜島大噴火に関連した自然災害伝承碑があると知ったので、見に行きました。

場所はJR吉都線谷頭駅近くの交差点、宮崎交通「供養碑前」のバス停で降りてすぐです。

この記念碑は、谷頭の人々の先祖が桜島の噴火によって移住し、その苦労をしのぶために1902年(明治35)8月15日に建てられました。農業指導のため秋田から訪れた石川理紀之助(いしかわりきのすけ)の提案によるものだそうです。

その噴火とは1779年(安永8)9月29日夜に起きた安永噴火です。噴火の前日から地震が多く発生したり、井戸から熱水が吹き出すなどの前兆現象があったようです。犠牲者153名、その多くが降ってきた軽石の降下や火砕流によって亡くなったものと考えられています。(出典:大隅河川国道事務所)

この記念碑の裏面には、最初に移ってきた33名の名前が刻まれています。「桜島」の文字もありました。故郷に由来する姓を付けたのでしょうか。

現在は、都城市指定有形文化財となっており、地域の人々にも大切にされていることが伺えます。

山田町は、桜島黒神町から集団移住してきた人々により造られた地域だということが分かりました。

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